Ham butty

Lo fi な ブログ

毎年、年の瀬になると今年のアルバムランキングとか、そんな雑誌が出たりしている。

2017年は去年にもその前にも増して、新しい音楽を探したりすることがなくなった。というより、あんなに好きだったはずのCDショップに行って、最新の音楽をかたっぱしから聴いていくってことが全然なくなった。それこそ、静岡にいた高校の時は情報を入手する手段があきらかに少なくて、その中でも出来るだけ良いものを探そうと真剣になっていたけれど、東京にいるとその手段がありすぎて、音楽があふれすぎていて、面食らってしまって、結局昔好きだったものに戻っていく。テーブル一杯のよりどりみどりの料理よりも、馴染みのある料理ひとつのほうが、結果美味しいって思うのと同じなんだよな。

そんな感じで2017年、というか自分の人生で出会えて良かった〜っていうアーティスト2組です。

 

DESIGNS IN RHYTHM

DESIGNS IN RHYTHM

 

 散々良いと言い続けてた、ニューヨークブルックリンのバンド、アイスクワイアなのですが、やはりムチャムチャ良すぎでした。このアルバムに限らず、フロントマンのKurt Feldmanの音楽的センスが飛び抜けまくってる。自分の好きなものをどこまで突き詰めたら、こんなに80sのきらめきが詰まったメロウ・ポップを作れるのでしょうか。このアルバムはジャケの表も裏も江口寿史的細めラインで描かれていて、飾りたくなるくらいカッコいい。曲に関しては前のブログ記事で書いたから省略するけれど、初めから終わりまで、懐かしシンセサウンドが盛りだくさん。

 

最近聴いた、アイスクワイアの別アルバム、クリスマス限定epなのですが、こちらもとっても素晴らしい。

 

Pure Holiday [7 inch Analog]

Pure Holiday [7 inch Analog]

 

 

I used to count the days til’ Christmas came

Clouded my veins with toys and candy came

Dreamed of bells like whispers from the spires

Memories of tinseled wrapping swirl in fire

Keeping warm, the inner child

But he’s different now...

 

かつてのクリスマスの想い出が、いつのまにか色褪せていく様子が歌われてる T1 “It’s Different Now” がとてつもなく胸キュン。

ここでいう胸キュンって、ときめきとか、心臓の高鳴りとはまた別の、夕暮れの学校のような、懐かしいものに出会った時のような、そんな胸がギュッと切なくなる気持ちなのです。

 特に歌詞のこの部分、

“Clouded my veins with toys and candy came”

ヘロインの類いのドラッグをやるとき、よく自分の静脈=veinに打つことが多いんだけど、ここではそのくらいハイになる、っていう意味で使われていて、“おもちゃやキャンディを貰えるのが(ハイになるくらい)嬉しかった” って わたしは訳してみたりした。この感性というか、言葉選びのセンスはまさしく天才としか言いようがないよなぁと思う。

アイスクワイアの、次のアルバムが待ち遠しい〜!

 

 

American Thighs

American Thighs

 
Eight Arms to Hold You

Eight Arms to Hold You

 

 ヴェルーカソルト、間違いなくわたしの人生を変えたバンドになりました。こんなに女の子って、いいなぁって思えるバンドなんて彼女たち以外にいないな。とにかくツインヴォーカルのニーナとルイーズ両方の個性があふれていて、たまらなく楽しい。

彼女たちは、自分が作った曲は自分が歌うって決めているらしく、ニーナはわりとポップス寄りの曲が多くて、(Seether, Volcano Girlsとかヴェルーカソルトの名を広めた曲とかね。)、ルイーズは彼女のハスキーな声を生かしたハードな曲が多い。

Seetherなどのポップでロック〜な曲もとてつもなく可愛いんだけれども、ヴェルーカソルトの最大の魅力は、失恋ソング(なのか、別れソング)なのです。

 

 I've never sunk this low,

わたしは決して落ち込んだりしない


it's better if you go.

あなたがいない方がマシ


When you're nearby,

あなたがそばにいるときは


I see you and want you to try..

気になってしまって


to love me like a monster,

私をモンスターみたいに愛してほしくなるから


one last time.

もう一度だけ

 

[One Last Time/Veruca Salt]

 

イントロから色褪せた3:4スクリーンが浮かんでくる、90sの極みみたいな曲。あなたが行ってしまうならしょうがないけど、でももう一度愛されたい〜なんて歌ってる、切なすぎる歌詞なのです。こんな気持ちになったことはないけれど、なんかわかるよなぁと思ってしまうな。

 

Don't you wanna be
Happy with me

あなたはわたしと 幸せになりたくないの?


I'm afraid if you don't come around soon

あなたが一緒にいてくれないのが こわいけど

 

I'll turn

でも行くね


Sadder than you ever were

今までで1番悲しくて


Then you'll learn loneliness is worse

あなたもわかるよ 孤独ががこんなに辛いことに


You've gotta try

努力してみてよ

 

も〜う、この曲は、恋愛に限らず、自分の人生が上手くいってないなぁって時にとにかく聴いてしまうなぁ。 Are you happy with me っていう相手の意見を求めるんじゃなく、don’t you wanna be happy with me っていう 私と幸せになりたくないの? っていう自分ありきの聞きかたはまさに自分だなぁと思ったりした。

 

この2つ以外にも、ヴェルーカソルトはとにかく名曲だらけ。荒々しさが残ってるロックな1stよりも、ポップで女の子のズル賢さがギュウギュウに集まった2nd “Eight Arms to hold you”(ジャケのタコが8本の腕があるってことはそーゆーこと!)が誰にでも聴いてほしい、90sの名盤だなぁと思う。女性版スマパンなんて言われたりしてるのもなるほどな、のロック奏でてます。

 

2018年も、心震えるような音楽に出会いたい〜!とりあえず、スウェード 来日希望♥️