Ham butty

Lo fi な ブログ

2017年エゲレスの旅 2

8月15日 くもり

この日はSt Ivesという海にほど近い街に出掛けた。最寄りの駅から2時間くらいでSt Erthまで行き、そこからSt Ives行きの電車に乗り換える。St Ivesまでの窓の外は、どこかスピリチュアルで、研ぎ澄まされた自然をただただ感じていました。なんとなくBoards Of CanadaのThe Campfire Headphaseというアルバムのことを思い出し、道のりすがら聴いていました。

音楽ってのは、こうやって自分の見ている風景と結びつけると、その音楽を聴くたびに思い出の中の風景を頭に描くことが出来るのです。

 

f:id:mochipeanut:20170828064127j:image

綺麗な場所で、沢山の人が海水浴をしていた。ここはサーフィンなどで有名な街なのですが、そのほか芸術家の集まる街としても知られているそう。いたるところにアトリエがあって、ギャラリーもあって、アートの匂いを感じた。

朝から何も食べていなかったので、ひとまず腹ごしらえをすることにした。St Ivesが位置するコーンウォールという街はパスティが有名だけど、

f:id:mochipeanut:20170828065251j:image

(パスティとは、パイ生地にお肉とジャガイモ、玉ねぎなどを煮込んだ餡をいれてネジネジ閉じたもの。写真はお借りしました)

この前の日に彼氏が食べていて、ボソボソポロポロして喉が乾く、あんまり美味しいものでもなかったので別のご飯にすることにした。

海沿いなのでやはりフィッシュ&チップスがいいかな?と思ったけど、オープンテラスから香ってくるジューシーなパティの匂いにつられてハンバーガー屋さんに行きました。

f:id:mochipeanut:20170828200558j:image

このテラスが当たりで、窓からは街一面の綺麗な海が見え、それを眺めながら、肉肉しいパティを頬張った。とにかくイギリス人はモルトビネガーというお酢が大好きで、ハンバーガーについて来たポテトフライにもジャバジャバモルトビネガーを振りかけた。そうすると、油っこいポテトも案外ペロッといけてしまう。さすがにビールを飲んだので完食できず。

 

お腹も膨れたところで街をぶらつくことにする。街の端っこには、ロンドンにあるテートの分館である、テート・セイントアイヴスもあり、見に行ったけれど展示は有料(ロンドンのテート・モダンの常時展は基本的に無料)。私たちが訪ねた時は陶器の展示で、あまり内容に興味が湧かなかったので中には入らなかった。

テートに行かなくなったことで時間が余ったので、遠目に見えた丘に登ることにした。

f:id:mochipeanut:20170828203543j:image

(この写真の真ん中にいるのが私です。)

この丘から眺める海はものすごく綺麗で、空に浮かぶ雲もゆっくりと流れていて、もしかして私は夢の中にいるんじゃなかろうかと思うくらいに美しい場所だった。耳をすませてもサーっという波の音と、カモメの鳴き声しか聞こえてこなくて、こんなにたくさんの人がいるはずなのに、その静けさがたまらなく気持ちよかった。

今回の旅の隠れテーマが、"Healing trip=癒されにいく旅"であり、まさにこの場所はそのテーマそのものの場所だった。きっと彼がいなかったら、この場所に来ることもなかっただろうし、本当に感謝している。

 

f:id:mochipeanut:20170828204253j:image

街には私の大好きなパグが沢山いた。

 

丘の上でしばらく休んでいたところ、帰りの電車の時間が迫っていたので急いで駅に向かう。駅のホームには溢れんばかりの人がもうすでに待っていた。その列の後ろについて待っていると、電車がやって来た。名残惜しいものの電車に乗り込もうとすると、なんと私の数列前でゲートが閉められた。今やって来た車両の席が埋まってしまったので、次の電車に乗れというのです。

次の電車ったって、ここはロンドンでもなく郊外の田舎町。次の電車はなんと一時間後。その日の夜に深夜バスでロンドンに発とうと思っていた私たちにとっては大きなタイムロスだった。

とはいえどうもすることが出来ないので、しょうがなく次の電車を待つことにした。すると何故か20分後に次の列車がやってきた。今度は車両を何両か増やして。無事乗り込んだものの、なんと次の乗り換えでもトラブルに巻き込まれたのです。

St IvesからSt Erthに向かい、そこからは彼氏の家の最寄り駅、Saltashまで電車に乗るはずだった。のですが、なんとその電車が到着2分前に突然キャンセル!前の駅で車両トラブルがあったようで、次の電車は2時間後。あまりにもついていなさすぎて、言葉にならなかった。

彼氏はよく、「日本の列車は本当にすごい。時間通りに来るし、トラブルはすぐに解決するしね。」と言っていたけれど、その意味がよーくわかった気がした。

私は呆れ果ててただ立ち尽くしてしまったのだけれど、周りの人たちはしょうがないか、という感じで次の電車まで、と床に座り始めた。なんというか、イギリス人のこういった、時の流れに任せる生き方というか、なるようになるさ精神は、私には絶対に理解できない部分だけれど羨ましくも感じた。

結局、6時に着くはずだったのが、夜の10時に家に着いた。あまりにも疲れていたので、ロンドンには次の日、電車で行くことにした。

その日、寝るときに目を閉じると、まだ波の音が耳の奥で聞こえた。

 

その3につづく